悪貨は良貨を駆逐する

悪貨は良貨を駆逐するの解説

【読み方】
あっかはりょうかをくちくする

【意味】
悪貨は良貨を駆逐するとは、一つの社会で名目上の価値が等しく、実質上の価値が異なる貨幣が同時に流通すると、良貨はしまい込まれて市場から姿を消し、悪貨だけが流通するという「グレシャムの法則」のこと。転じて、悪がはびこると善が滅びるというたとえにも使われる。

【注釈・由来】
16世紀、エドワード六世・エリザベス一世のもとで財務顧問を担当した貿易商グレシャムが唱えた経済法則で、エリザベス一世に提出した意見書にある言葉。
「駆逐」とは、追い払うこと。
現在では経済法則から離れて、悪人(物)がのさばる社会では善人(物)が追い払われるという意味で使われることが多い。

【出典】

【例文】
・悪貨は良貨を駆逐するで、人気ブランドのコピー商品が安く手に入るから、本物は全く売れなくなったそうだ。
・悪貨は良貨を駆逐するのと同じで、悪事をはたらく人がいれば周りの人まで影響を受けてしまう。
・悪貨は良貨を駆逐することにならないよう、是非善悪を見定めて、周りに流されない生き方をしよう。

【注意】
使いづらさのために姿を見せにくくなった貨幣の意味で用いるのは誤り。
誤用例 「悪貨は良貨を駆逐するというように、すっかり二千円札を見なくなったね」

悪貨は良貨を駆逐するの関連語

【類義語】
憎まれっ子世にはばかる

【対義語】

【英語のことわざ】
・Bad money drives out good.(悪貨は良貨を駆逐する)

【索引語】
悪貨良貨駆逐する

【分類】
生活・暮らし > 金銭・損得

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