穴があったら入りたい

穴があったら入りたいの解説

【読み方】
あながあったらはいりたい

【意味】
穴があったら入りたいとは、穴があったら入って身を隠したいほど恥ずかしい。

【注釈・由来】
斉が攻撃をしてくることを知った魯の地方の領主・季孫は、町長である宓子に、敵の食料にならないよう町中の麦を全員で刈るように命じた。しかし宓子はそうしなかったため、麦は敵の食料にされてしまった。
その事を問いただされて「今まで作業をサボっていたような者にまで麦を刈り取らせたら、また敵が攻めてくればいいと思うようになる。
麦はまた来年蒔けばいいが、曲げてしまった気持ちはなかなか直せない」と言い、それを聞いた季孫が「穴があったら入りたい程に恥ずかしい」と言ったという故事から。
『賈誼新書』に「季孫これを聞きて慙ぢて曰く、穴をして入るべからしめよ、吾豈宓子を見るに忍びんや、と(季孫は自分のあさはかさを恥じて、身の置きどころがないと思い、穴があったら入りたい。宓子に会わせる顔がないほど恥ずかしい」と言ったという。)」とある。

【出典】

【例文】
・勇気を持って漫談に挑戦したのに、誰も笑ってくれないどころか、神経を疑われた。穴があったら入りたい。
・幼なじみだと思って話していた相手が赤の他人で、穴があったら入りたいほど恥ずかしい思いをしたよ。
・穴があったら入りたいほど恥ずかしかったエピソードを順番に話していくことになったが、羞恥心がない私は話すことがなかった。

【注意】

穴があったら入りたいの関連語

【類義語】
穴があれば入りたい/穴があるなら入りたい/穴へも入りたい/身の置き所がない

【対義語】

【英語のことわざ】

【索引語】
ある入る

【分類】
感情・心理 > 恥ずかしい

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