匹夫の勇

匹夫の勇の解説

【読み方】
ひっぷのゆう

【意味】
匹夫の勇とは、深く考えず、ただ血気にはやるだけの勇気。思慮も分別も無い、腕力に頼るだけのつまらない勇気。

【注釈・由来】
「匹夫」とは、身分の低い男、道理をわきまえない教養のない男のこと。
孟子が「夫れ剣を撫し疾視して曰く、彼悪くんぞ敢えて我に当たらんや(刀を撫でて睨みつけ、むやみにいきり立つのは匹夫の勇というもので、たった一人を相手にするだけのことだ)」と斉の宣王に言ったことば。

【出典】
『孟子』

【例文】
・そんな向こう見ずで自暴自棄な選択をするなんて、匹夫の勇というものだ。
・君では即戦力にならない。匹夫の勇で名乗りを上げられても困るんだよ。
・彼が語る学生時代の武勇伝は、下品な匹夫の勇であった。

【注意】

匹夫の勇の関連語

【類義語】
血気の勇/小人の勇/血気の勇者/血気の勇士/後先見ずの猪武者/片皮破りの猪武者/猪勇/怖いもの知らず/鞦のない馬/蟷螂の斧猪突猛進

【対義語】

【英語のことわざ】
・Foolhardiness(無鉄砲)

【索引語】
匹夫

【分類】
学問・才能・能力 > 愚か・能力がない
評価・評判 > 価値がない
性格・気質 > 向こう見ず

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