人を射んとせば先ず馬を射よ

人を射んとせば先ず馬を射よの解説

【読み方】
ひとをいんとせばまずいまをいよ

【意味】
人を射んとせば先ず馬を射よとは、相手を屈服させる、または相手を意に従わせようとするには、まず相手が頼みとしているものから攻め落とすのがよいというたとえ。

【注釈・由来】
馬の上に乗っている人を射止めるには、まずその馬を射止めるのがよいことから。
杜甫の詩『前出塞九首』に「弓を挽かんとせば当に強きを挽くべし、箭を用いんとせば当に長きを用うべし、人を射んとせば先ず馬を射よ、敵を擒にせんとせば先ず王を擒にせよ」とある。

【出典】
杜甫・詩『前出塞九首』

【例文】
人を射んとせば先ず馬を射よと言うから、まずは部下を引き抜こう。

【注意】

人を射んとせば先ず馬を射よの関連語

【類義語】
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ/主を打たんとせば先ずその馬を射よ/王を虜にせんと思わば先ず馬を射よ/敵を射んとする者は先ず馬を射よ/乳母のために子供に接吻する者が多い/外堀を埋める

【対義語】

【英語のことわざ】
・He that would the daughter win must with the mother first begin.(娘を欲しいと思うなら、まず母親から始めねばならない)
・Many kiss the child for the nurse’s sake.(子守りの女が目当てで子供にキスする男が多い)

【索引語】
射るする先ず

【分類】
人生・社会 > 処世,政治・支配・権力
性格・気質 > 慎重

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