一衣帯水

一衣帯水の解説

【読み方】
いちいたいすい

【意味】
一衣帯水とは、一筋の帯のように、狭い川や海峡のこと。二つのものの隔たりが狭く、きわめて近隣していることのたとえ。

【注釈・由来】
一衣帯水の区切りは、「一衣、帯水」ではなく「一、衣帯、水」。
「衣帯」は着物の帯のこと。「水」は川や海を表し、一衣帯水は、一筋の細い帯のように、細く長い川や海峡の意味から、狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接していることをいう。
『南史』に「陳の後主荒淫なり。我は百姓の父母為り。あに一衣帯水に限られて、これをすくわざるべけんや(君主の跡継ぎは、淫らで残酷だ。私は人民の父母である。陳と一本の帯のような細い川に隔てられているからといって、彼らを救わずにいることがどうして出来ようか)」とある。

【出典】
『南史』陳後主紀

【例文】
一衣帯水の隣国なのに、もっと仲良くできないものか。

【注意】

一衣帯水の関連語

【類義語】
一葦の水/衣帯の水/衣帯一江/一牛鳴地

【対義語】

【英語のことわざ】

【索引語】
衣帯

【分類】
状態・程度 > 近い

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