瓜田に履を納れず

瓜田に履を納れずの解説

【読み方】
かでんにくつをいれず

【意味】
瓜田に履を納れずとは、人に疑われるような行動は避けよという戒め。

【注釈・由来】
「瓜田」とは、瓜の畑。
「履を納れず」は、靴に足を入れるという意味。
瓜畑で靴が脱げても、瓜を盗むのかと疑われる恐れがあるので、屈んで靴を履き直すようなことはすべきではないということから。
『文選・古楽府・君子行』に「君子は未然を防ぎ、嫌疑の間に処らず、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず(すぐれた人は事件が起こる前にそれを予防し、あらぬ疑いを抱かれるような立場に身を置かない、瓜畑では靴を履き直すことをせず、スモモの木の下では曲がった冠を正すようなことはしない)」とある。

【出典】
『古楽府』君子行

【例文】
瓜田に履を納れずだ。誤解を招く行動は慎んだほうがよい。

【注意】

瓜田に履を納れずの関連語

【類義語】
瓜田に履を納めず/瓜田の履/李下に冠を正さず瓜田李下/李下瓜田/李下の冠瓜田の履/人の畑に入るな/君子危うきに近寄らず

【対義語】

【英語のことわざ】
・He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto.(悪事をすまいと思う者は、悪事と思われることをしてはならない)

【索引語】
瓜田納れる

【分類】
人生・社会 > 処世
性格・気質 > 慎重
行動・動作 > 関わらない

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