火中の栗を拾う

火中の栗を拾うの解説

【読み方】
かちゅうのくりをひろう

【意味】
火中の栗を拾うとは、自分の利益にはならないのに、そそのかされて他人のために危険をおかすことのたとえ。また、あえて困難なことに身を乗り出すことのたとえ。

【注釈・由来】
十七世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが『イソップ物語』を基にした寓話で、ずるい猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという話から生まれたフランスのことわざ。

【出典】

【例文】
・今そんな仕事を引き受けるなんて、火中の栗を拾うようなものだ。会社からいいように利用されているだけじゃないか。
・このまま行けば安泰なのに、自ら火中の栗を拾いに行く必要はないだろう。
・うまく彼を利用するつもりが、まさか自分が火中の栗を拾う羽目になるとはな。

【注意】

火中の栗を拾うの関連語

【類義語】
火中の栗/火中取栗/手を出して火傷する/危ない橋を渡る

【対義語】

【英語のことわざ】
・Take the chestnuts out of the fire with the cat’s paw.(猫の足で火の中の栗を取り出せ)
・To run risks for others.(他人のために危険を犯す)

【索引語】
火中拾う

【分類】
人間関係 > 世話・手助け
状態・程度 > 危ない

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