窮鳥懐に入れば猟師も殺さず

窮鳥懐に入れば猟師も殺さずの解説

【読み方】
きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず

【意味】
窮鳥懐に入れば猟師も殺さずとは、窮地に陥った者が助けを求めてきたら、どんな理由があろうと助けてあげるものだということ。

【注釈・由来】
逃げ場を失った鳥が懐に飛び込んでくれば、鳥を撃つのが仕事である猟師であっても、哀れに思って殺したりはしないということから。
『顔氏家訓・省事』に「窮鳥の懐に入るは仁人の憫れむ所なり。況や死士、我に帰す。当にこれを棄つべけんや(逃げ場をなくして困窮した鳥が懐に飛び込んできたら、慈悲深い人はこれを助ける。まして死を覚悟している兵士が助けを求めてきたら、どうして見捨てることができるだろうか)」とある。

【出典】
『顔氏家訓』

【例文】
窮鳥懐に入れば猟師も殺さず。ライバルとして戦ってきた相手でも、今は手を貸してやるべきだ。

【注意】
「窮鳥懐に入れば猟師も殺せず」や「窮鳥懐に入れば猟師も撃てず」とするのは誤り。

窮鳥懐に入れば猟師も殺さずの関連語

【類義語】
窮鳥懐に入れば猟師も撃たず/窮鳥懐に入る時は猟師も撃たず/窮鳥懐に入れば猟師もこれを捕らず/飛ぶ鳥懐に入る時は狩人も助く/袖の下に回る子は打たれぬ/尾を振る犬は叩かれず/尾を振る犬は打ち手なし/杖の下に回る犬は打たれぬ/這って来る犬は打てぬ/怒れる拳笑顔に当たらず

【対義語】

【英語のことわざ】
・The lion spares the suppliant.(ライオンも命乞いをする者の命は助ける)

【索引語】
窮鳥入る猟師殺す

【分類】
人間関係 > 世話・手助け

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