国破れて山河あり

国破れて山河ありの解説

【読み方】
くにやぶれてさんがあり

【意味】
国破れて山河ありとは、戦乱で国が滅びても、山や川の自然はもとのままのなつかしい姿で存在しているということ。

【注釈・由来】
有為転変の世の中と、変わらない自然とを対比し、感慨深くいう言葉。
杜甫の詩『春望』の冒頭の句「国破れて山河あり、城春にして草木深し」から。
日本では芭蕉が『奥の細道』で引用したほか、第二次世界大戦後には、多くの日本人が口ずさんだ。

【出典】
杜甫・詩『春望』

【例文】
・国破れて山河あり、とても戦争が起きた場所とは思えないほど木々は青々と茂っていた。
・国破れて山河あり、戦争には負けたが、この国は残っている。
・故郷へ帰り、国破れて山河ありと山野を眺めた。

【注意】
「国敗れて山河あり」と書くのは誤り。

自然災害などの影響を受けず、自然が残っていたという意味で用いるのは誤り。
誤用例 「あの台風の後でも、一輪の花が咲いていた。国破れて山河ありの感慨を覚える」

国破れて山河ありの関連語

【類義語】

【対義語】

【英語のことわざ】

【索引語】
破れる山河ある

【分類】
人間関係 > 争い
状態・程度 > 変化しない

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