清濁併せ呑む

清濁併せ呑むの解説

【読み方】
せいだくあわせのむ

【意味】
清濁併せ呑むとは、善人でも悪人でも、来る者はすべて受け入れる度量の大きさを表すたとえ。

【注釈・由来】
大海が清流も濁流も隔てなく受け入れることから、心の広い人のこと。
「清濁」は、澄んでいることと濁っていることの意味から、善と悪・善人と悪人・賢者と愚者などのたとえとしていう。
「併せ」は「合わせ」、「呑む」は「飲む」とも書くが、この句では「併せ呑む」の表記が一般的である。

【出典】

【例文】
・厳しい人だったが、清濁併せ呑む心の広さも持っていた。
・清濁併せ呑む度量がなければ、部下から慕われることもない。
・彼は世慣れていて清濁併せ吞む人だ。

【注意】
善も悪も併せ持つ人物という意味で使うのは誤り。
誤用例 「彼は清濁併せ呑む人で、そういうところが逆に人間らしい」

「清濁」を清酒と濁酒の意味で使うのは誤り。
誤用例 「昨日は清濁併せ呑んだから、二日酔いになってしまった」

清濁併せ呑むの関連語

【類義語】
清濁併呑/来る者は拒まず/懐が深い

【対義語】
勧善懲悪

【英語のことわざ】
・Take the rough with the smooth.(すべすべした物と一緒に、ざらざらした物も受け取れ)
・You must take the fat with the lean.(脂身も赤身も一緒に取らねばならぬ)

【索引語】
清濁併せる呑む

【分類】
性格・気質 > 度量が広い

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