大山鳴動して鼠一匹

大山鳴動して鼠一匹の解説

【読み方】
たいざんめいどうしてねずみいっぴき

【意味】
大山鳴動して鼠一匹とは、事前の騒ぎばかり大きく、実際の結果は小さく、取るに足らないことのたとえ。

【注釈・由来】
大きい山が音を響かせて揺れ動くので、大噴火でも起こるのかと思っていると、小さな鼠が一匹出てきただけだったという意味から。
古代ローマの詩人ホラティウスの言葉から出た西洋のことわざ。
原文はラテン語で「Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.(山々が産気づいて滑稽な鼠が一匹産まれる)」という。
「泰山鳴動して鼠一匹」や「太山鳴動して鼠一匹」とも書く。

【出典】

【例文】
・連絡が取れなかったから事故じゃないか、大病じゃないかと大騒ぎしていたが、留守にしていただけだった。大山鳴動して鼠一匹というものだ。
・大山鳴動して鼠一匹ということもあるから、ここは冷静になって状況を把握しよう。
・100年に一度と言われた大型台風だったが、大山鳴動して鼠一匹で、被害もなく済んだから良かったよ。

【注意】
「大山」は「泰山」とも書くが、中国の名山「泰山」を指すわけではない。
中国起源のことわざと勘違いされやすいが、出典は西洋である。

大山鳴動して鼠一匹の関連語

【類義語】
大山鳴動鼠一匹/大山鳴動して一鼠いっそ出ず/蛇が出そうで蚊も出ぬ

【対義語】

【英語のことわざ】
・The mountains have brought forth a mouse.(山々が一匹の鼠を動かした)

【索引語】
大山鳴動一匹

【分類】
評価・評判 > 価値がない
状態・程度 > 小さい,騒がしい,大袈裟

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