多岐亡羊

多岐亡羊の解説

【読み方】
たきぼうよう

【意味】
多岐亡羊とは、学問の道が細分化しすぎて真理を得がたいこと。転じて、いくつもの方針があるため、どれを選ぶべきか迷ってしまうことのたとえ。

【注釈・由来】
「岐」は、枝道・分かれ道のこと。
「亡」は、逃げるという意味。
中国戦国時代、羊が一匹逃げたので大勢で追いかけたが、分かれ道が多くて見失ってしまった。
その話を聞いた思想家・楊朱は、学問の仕方もそれと同じで、方法がいくつにも分かれているので学者は真の生き方がわからないと悲しんだという故事に由来する。

【出典】
『列子』

【例文】
・この研究の道も、多岐亡羊である。
・いずれの案も一長一短で、多岐亡羊の感がある。
・これだけ多くの選択肢があれば、多岐亡羊になるのも無理はない。

【注意】
「多岐茫洋」や「多岐芒洋」などと書くのは誤り。

多岐亡羊の関連語

【類義語】
岐多くして羊を亡う/岐路亡羊亡羊の嘆

【対義語】

【英語のことわざ】
・In too much dispute truth is lost.(論じすぎると真理が見失われる)

【索引語】
多岐

【分類】
学問・才能・能力 > 学問・技芸
行動・動作 > 迷う

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