治に居て乱を忘れず

治に居て乱を忘れずの解説

【読み方】
ちにいてらんをわすれず

【意味】
治に居て乱を忘れずとは、平和な世にいても、万一のときに備えることを怠らない。万一のことを考えて油断しない。

【注釈・由来】
世の中が良く治まって平和なときでも、常に乱世になったときのことを考えて準備を怠ってはいけないということ。
孔子の言葉として、『易経・繁辞伝』に「是の故に君子は安くして危うきを忘れず、治にして乱を忘れず(君子は安全だと思っても危険ではないかと用心し、平和であっても乱れるのではないかと用心する)」とある。

【出典】
『易経』

【例文】
治に居て乱を忘れずというように、今は経営が安泰であっても、常に十年先のことを考えていかねばならない。

【注意】
「治」を「地」と書くのは誤り。

治に居て乱を忘れずの関連語

【類義語】
治にして乱を忘れず/安に居て危を思う/治まりて乱るるを忘れず/太平にも乱を忘るべからず/安きに危うきを忘れず/文事ある者は必ず武備あり

【対義語】

【英語のことわざ】
・In prosperity prepare for adversity.(治に居て乱に備えよ)
・Clothe thee in war, arm thee in peace.(戦時に平服を着て、平時に武装せよ)

【索引語】
居る忘れる

【分類】
人間関係 > 争い
人生・社会 > 政治・支配・権力

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