長者の万灯より貧者の一灯

【読み】 ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう
【意味】 長者の万灯より貧者の一灯とは、金持ちが見栄をはったり、儀礼的に多くの寄進をするよりも、貧しい人が真心を込めてする寄進のほうが尊いということ。

【長者の万灯より貧者の一灯の解説】

【注釈】 金持ちが捧げる多くの灯明より、貧しい者が真心を込めて供える一つの灯明の方が、仏は喜ぶという意味から。
大事なのは量や金額ではなく、誠意の有無だという教え。
『阿闍世王受決経』にある以下の故事に基づく。
阿闍世王が釈迦を招待したとき、宮殿から祇園精舎へ帰る道を、たくさんの灯火でともした。
それを見た貧しい老婆が、自分も灯火をしたくてなんとかお金を工面し、やっと一本の灯火をともすことができた。
阿闍世王がともした灯火が消えた後も、老婆がともした一本の灯火は朝になっても消えなかったという。
「長者の万灯より貧女の一灯」「長者の千灯より貧者の一灯」、単に「貧者の一灯」とも。
【出典】 『阿闍世王受決経』
【注意】
【類義】 長者の万貫貧者の一文/貧女の一銭
【対義】
【英語】 the widow's mite.(貧者の一灯)
He who gives little gives from his heart; he who gives much gives from his wealth.(少し与える者はその真心を与え、多く与える者はその富より与える)
【用例】 「長者の万灯より貧者の一灯で、彼からの募金は涙が出るほど嬉しかった」

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