頂門の一針

頂門の一針の解説

【読み方】
ちょうもんのいっしん

【意味】
頂門の一針とは、急所を突いた厳しい戒めのこと。

【注釈・由来】
「頂門」は、頭のてっぺんのこと。
「針」は、病気を治療するときに体に刺す針のこと。
鍼術には頂門に針を刺す治療法があり、頭頂の急所に針を刺すことから、人の急所を痛烈に戒めることをいう。

戦国時代の思想家・荀卿に対して、宋の蘇軾が批評した言葉に対し、王遵巌が「荀子に対する急所を突いた厳しい批評である」と言ったという故事に由来する。
蘇軾『荀卿論』には「異説高論の四字を以て立安す、まことに是れ荀卿頂門の一鍼なり」とある。

「頂門の一鍼」と書いたり、「頂門のひとはり」といったりもする。

【出典】
『荀卿論』

【例文】
彼にとってその一言は、人生観を大きく変える頂門の一針であっただろう。

【注意】
「頭頂の一針」というのは誤り。

頂門の一針の関連語

【類義語】
頂針/頂門須く更に金槌を下すべし/頂門金椎/寸鉄殺人

【対義語】

【英語のことわざ】
・The sting of a reproach is the truth of it.(非難されて痛いと思うのはそれが当たっている場合だ)

【索引語】
頂門一針

【分類】
人間関係 > 戒める・励ます
評価・評判 > 的確

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