嘘も方便

嘘も方便の解説

【読み方】
うそもほうべん

【意味】
嘘も方便とは、嘘をつくことは悪いことだが、時と場合によっては嘘が必要なときもあるということ。

【注釈・由来】
「方便」とは、仏教用語で、衆生を真の教えに導く為に用いる仮の手段のこと。
目的を遂げるために、時には嘘をつくことも必要になるという意。

【出典】

【例文】
・生きる気力を失われても困る。嘘も方便だ。今は余命を伝える必要ないだろう。
・嘘も方便というもので、嘘をつくことで人間関係がぎくしゃくしないで済むことだってある。
・高齢の母に心配をかけたくないので、嘘も方便と思って「大丈夫」と伝えた。

【注意】
悪事に結びつく嘘が許されるという意味で使うのは誤り。
誤用例 「金がない時は嘘も方便だ。詐欺の電話をかけても仕方ないだろう」

嘘も方便の関連語

【類義語】
嘘も場合による/嘘をつかねば仏に成れぬ/嘘も追従も世渡り/嘘でなければ世が渡られぬ/嘘は渡世の秘法/嘘は日本の宝/嘘は世の宝/噓も誠も話の手管/嘘も身の芸

【対義語】
嘘つきは泥棒の始まり/嘘を言うと閻魔様に舌を抜かれる/嘘を言えば地獄へ行く/嘘をつくと腹に竹が生える/正直は一生の宝

【英語のことわざ】
・The end justifies the means.(目的は手段を正当化する)
・He that cannot dissembble know not how to live.(偽ることのできない人は、生き方を知らない人である)
・A lie does good how little a while soever it be believed.(嘘は信じられる時間がどんなに短かろうと、役立つものだ)

【索引語】
方便

【分類】
人生・社会 > 処世
言葉 > 偽りの言葉

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