和して同ぜず

和して同ぜずの解説

【読み方】
わしてどうぜず

【意味】
和して同ぜずとは、人と協調はするが、道理に外れたようなことや、主体性を失うようなことはしないということ。

【注釈・由来】
孔子が言った「子曰く、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」に由来する。
君子は誰とでも調和するものだが、道理や信念を忘れてまで人に合わせるようなことは決してしないということ。

【出典】
『論語』子路

【例文】
・友達とは和して同ぜずの関係でいられるように、自分の意見ははっきり言いなさい。喧嘩や口論をしろと言っているのではなく、仲が良くても間違いは間違いと、はっきり言えることが大事だ。
・「多様性だ」「ダイバーシティだ」と叫ばれる時代だからこそ、和して同ぜずの考えが大切です。
・立場が違えば意見が異なるのは当たり前だから、和して同ぜずの姿勢で議論しなければいけない。

【注意】
上辺だけ同調する意味で使うのは誤り。
誤用例 「納得がいかなくても、ここは自分を殺して仲良く振舞っておくべきだよ。和して同ぜずというだろう」

和して同ぜずの関連語

【類義語】
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず

【対義語】
同じて和せず

【英語のことわざ】
・One must draw the line somewhere.(どこかに線を引かねばならない)

【索引語】
和する同ずる

【分類】
人間関係 > 友人・仲間・付き合い
人生・社会 > 処世
学問・才能・能力 > 分別がある

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